車載ジャッキの取扱いについて


ドライブに出かけるときは…
車載ジャッキの事前点検・確認を忘れずに

タイヤがパンクして、応急処置としてスペアタイヤに交換する時や、タイヤチェーンを装着する時など、車体を持ち上げて車輪を浮かせる(=ジャッキアップする)作業が必要です。
いざというときのために、車載ジャッキの正しい使い方をマスターしておきましょう。

かならず安定した平らな場所で

まず、クルマを安全で平らな場所に止めます。
傾斜地や軟らかい土の路面、橋や高架道路のような不安定な場所では、作業中にジャッキが倒れて思わぬ怪我をすることがあります。

安定した場所が見つからない場合は、無理をせずにロードサービスを呼びましょう。

作業前にクルマをしっかりと固定

ジャッキアップをする際はエンジンを止めてパーキングブレーキをしっかりとかけてください。マニュアル車はギアを1速または後退に、オートマチック車はPレンジに入れてください。

また、交換するタイヤと対角線上にあるタイヤの前後に石などで輪止めをし、車体が動かないようにしてください。ジャッキアップの際に、必要な輪止めは事前に準備しておくと便利です。

必要に応じて、非常点滅灯を点滅させ、車内の人はもちろん重い荷物なども下ろし三角表示板を使用して作業しましょう。応急用スペアタイアは交換するタイヤ近くの車体の下にホイール表面を上にして置きます。

ジャッキアップポイントに正しく掛けましょう!

自動車には、ジャッキをかけるための指定位置、ジャッキアップポイントという場所があります。

ジャッキアップポイントを誤ると、車体の変形や車載ジャッキの転倒を招き、重大な事故に繋がる危険があります。
ジャッキアップポイントの位置や形状は車種ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。

また、ジャッキの車体受けの形状や最大使用荷重も車種ごとに違うため、他の車の車載ジャッキを流用することは避けてください。

作業中はクルマの下に絶対に潜らない!

ジャッキアップ中に起きる重大事故の多くは、作業者がクルマの下に潜ったために発生しています。
タイヤ交換やチェーン着脱の際、絶対に車体の下に入ったり、クルマに振動を与えたりしないように注意してください。

車体を持ち上げすぎないように注意!

ジャッキを上げすぎると不安定になるため、必要以上に持ち上げないように注意しましょう。
タイヤと地面が少し離れるまでジャッキで車体を上げます。
※車載ジャッキの具体的な使用方法は、製品によってそれぞれ異なります。かならず取扱説明書に従って正しい使い方をしてください。

日常からの準備が大切です

いざというときに正しくジャッキアップをするためには常日頃からの準備が必要です。

マイカーのジャッキアップポイントの確認や、車載ジャッキの収納場所の確認と点検を行うとともに、ジャッキアップ作業の練習をしておきましょう。

また、応急用スペアタイヤはタイヤがパンクした時の応急用としてのみ使うタイヤですので、パンクしたタイヤは速やかに自動車販売店などで点検を受け交換しましょう。

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