ABSってなに
ABS=Anti-lock Brake System(アンチロック・ブレーキシステム)
ABSは緊急ブレーキ時にタイヤがロックした場合、ブレーキを踏んだままでも自動的にブレーキの解除・作動を繰り返し、タイヤのグリップ力を回復させるとともに、クルマの走行安定性を保ち、ハンドリングによる危険回避能力を確保しようとする装置です。
ABSが装着されていない場合、タイヤがロックしてクルマがスピンします。
一方ABS装着車の場合、急ブレーキ時にもタイヤがロックしないため。
- タイヤの横滑りを防いでくれるため、スピンを抑えることができます。(方向安定性)
- タイヤのグリップ力を保ってくれるため、障害物をハンドル操作で回避することができます。(回避能力)
- タイヤの接地力を保ち、クルマの姿勢を安定させるとともに制動力を回復させます。(制動力)
滑りやすい路面で力いっぱいブレーキを踏んでもスピンを抑え、ハンドルも効くようにしています。凍結した路面のような滑りやすい路面では、その効果を十分に発揮してくれる頼もしい装置です。でもABSは、決して制動距離を短くするための装置ではありません。特に砂利道や未舗装路、新雪路などでは、ABS未装着車に比べ、制動距離が思いのほか長くなることがあります。過信せず、スピードを出し過ぎないよう、安全運転を心掛けてください。